院長のひとりごと

津軽三味線

津軽三味線

知人が津軽三味線を聞いてみたいと言い、ひょんなんことからATB(東トラべル)春の特別企画「青森津軽三味線の旅」を立てることになった。2月くらいのことである。4月下旬の日程で弘前の津軽三味線のライブハウスで演奏を楽しんだ後、翌日は五能線経由、不老不死温泉につかり帰途につく企画を立てた。切符の手配も済ませ、さて日程が迫ってきたと思っていたら、東北地方の地震で東北新幹線が不通となってしまいドタキャンである。東トラブルはこれが2回目のドタキャンである。以前、同じメンバーでスペインバルセロナのサクラダファミリア見学、フランスリヨンで三つ星レストランでフレンチを堪能してパリ経由帰国というツアーを計画しましたが、こちらも交通・ホテルなど手配済みながらCOVID-19で頓挫という事があり、東トラベルではなく東トラブルの由縁である。

さて、東北新幹線も再開となり日程変更ながら、「津軽三味線の旅」となった。1日目午前に東北新幹線で新青森経由弘前へ13:00頃到着、夜の津軽三味線ライブに備え軽い昼食である。下調べした開業100年になる蕎麦屋「高砂」へと向かう。

古い趣のある建物で天ぷら蕎麦を食す。残念ながら酒類の提供をしていない純粋に蕎麦を食するお店であり、つまみで一杯やりながら蕎麦を楽しむということは出来なかったが・・旨い 蕎麦も天ぷらもとても美味しく頂きまし

さて、弘前は以前学会で来て以来であるが見学するところはないと言い切ってしまったものの、散策するところを幾つか見当をつけておいた。弘前城近くの藤田記念庭園で岩木山が望める広い庭園よ水琴窟など見学しその後はれんが倉庫美術館で奈良智美の犬の作品を拝見し夜のライブに備えてホテルで一休みとなった。弘前にも楽しく見物できるものがありました・・失礼

「杏」という店は弘前の繁華街!?にある。小さな座敷の店であるが郷土料理を頂いて、ライブの演奏がはじまる。以前訪れたときとは店主が替わっているとのことであるが、現在の店主は津軽三味線の工房をされている方で、先ほどまで料理を運んでくれていた若い店員さんが一列に並び、口上が始まった。聞くところではご家族と若いお弟子さんとのこと・・迫力のある津軽三味線を十分堪能させて頂いた。太棹で激しい撥の使いからか時々左手で竿の糸巻きを調整しながらの演奏である。身近で聞く三味線はホールなどで聞く演奏会のものとは違い正に生演奏である。お酒も進み楽しい宴会はお開きとなった。

翌朝、朝から五能線「リゾートしらかみ」号の旅である。快速電車ではあるが個室のようなボックス席を予約した。弘前を出てリンゴ畑の中を通って日本海側をゆっくり南下する。この車中でも津軽三味線の生演奏が行われた。途中「千畳敷」で15分程の停車時間があり、駅近くを散策したりと楽しい道中である。さて「ウエスパ椿山」駅で途中下車、不老不死温泉へと向かった。不老不死温泉は海岸の波打ち際に露天風呂があり、時間によっては日本海に沈む夕日がとても綺麗な温泉であるそうな・・。今回は昼なので日本海の波を間近にゆったりと温泉につかった。

美味しい昼食後少し休憩をして、五能線の各駅停車に乗り換えてゆっくりと日本海の景色を楽しみながら東能代、秋田へと向かい東北新幹線こまちで東京へと向かった。帰路は列車に乗る時間が長くなるが、これも景色を楽しみながらゆったりとした列車の旅、楽しいものである。高級リゾート列車ではないがこんな楽しい列車の旅もあります。次回は四国方面でも行ってみたいと思います。