髪結い新三
菊五郎さんの歌舞伎を見に行きました。髪結い新三・・10年ぶりに演じられる演目でとても張り切っておられるとのこと・・・これは行かねばと思いいつもの音羽会の方にお願いしチケットを手に入れました。 髪結い新三は昼の部の公演、一寸お仕事をサボって歌舞伎座へ向かいました。お話は家々を廻って髪を結う廻り髪結いの新三が優男の手代を手玉にとり、町で評判の材木屋の娘をかどわかして家に囲い込む。土地の親分の出鼻をくじいて悦にいった新三ではあったのだが、数枚上手の大家の強談判に手もなく降参し結局は金もとり損じるという人情話である。大家と鰹の半身をやりとりしているうちに金を巻き上げられてしまうという段では思わずにやりとしてしまう場面でもありました。 菊五郎さんの憎みきれない悪役はとても魅力的でゴルフ場でご一緒するときの一寸悪戯っぽさのある魅力的なお姿そのものを感じます。人間国宝・・です。 一寸人情味のある悪役がとてもお似合いであると思いました