院長のひとりごと

福の島

福島とフランス 先日「福島の食材を使ったフレンチの夕べ」という催しに参加して参りました。場所は駐日フランス大使公邸です。フランスは2011年の東日本大震災の後から福島を応援するということで、震災直後から大使館を通じて色々な応援をされているそうです。その一貫として福島の食材を使ってフランス料理を食するという催しが、「福の島プロジェクト」という団体の協力で開かれており今年は7回目ということでした。大使公邸で開かれるのは2回目とのことでご縁があり参加させて頂く事になりました。開宴は6時から、公邸入り口では招待状と顔写真の入った身分証明書を提示して公邸内に入りますと、昔の徳川義親邸であったということでその趣は損ねないような作りを感じさせられました。 会食の前にはピアノとフランス語で「像のババール」というお話がホールで語られ、食前酒を頂きながら一時を過ごしました。

さて、会が始まりますとまずは駐日フランス大使Laurent Pic氏の挨拶から始まり福の島プロジェクト代表の小林ふみき氏の挨拶、来賓の日仏議員連盟の山東昭子氏の乾杯で食事がスタート致しました。各テーブルには福島から取り寄せられた食材がきれいにアレンジされており、お酒もワインと福島の日本酒ととても漁師にあったマッチングででて参りました。公邸料理人はSebasitien Martin氏で食材から料理を考えられて前菜からデザートまで組み立てられてそうです。まずは鯉のグージョネット、しそのブール・ブランそえと、鯉のそいだ身を軽く揚げたものを紫蘇バター風味のソースでいただくものから始まり、伊達鳥(福島産の鶏)のコンソメスープ、ジンジャー風味のフォアグラ。折り紙シャンピニオンを添えてととても手の込んだスープもでて参りました。メインは福島産和牛のステーキにオニオンとリンゴのマリアージュということで酸味の少しきいたソースで頂きました。リンゴも勿論福島産です。さらに感動したのはその後のチーズであります。モンドールチーズに数種類の刻んだキノコを軽くソテーしそれらと混ぜ合わせて目の前で分けて頂きます。これはキノコの香りがすこしくせのあるモンドールチーズの味とマッチしてとも美味しく素晴らしいものでありました。Sebastien Martin氏のセンスの良さに感動致しました。

お酒も福島 にいだしぜんしゅ初しぼり(仁井田本家・郡山市)会州一(山口合名・会津若松市)ワインはシャトー・ル・ピュイ「デュック デ ノーヴ」2016・ コート・カタラン「キュヴェ・ライス」2012、シャンパーニュ フルーリーなどこちらもお料理に合った選定でありました。酔いすぎないように少しずつ頂きました。 なかなか大使公邸でのDinnerなどいただく機会はありませんがこういった所で日仏文化交流が盛んに行われているのだなと実感致しました。2018年は日仏修好条約が結ばれて160周年ということでフランスでも盛んに日本の文化が紹介され交流が行われているようです。現駐仏日本大使の木寺大使は私の友人でもあり、Twitterでパリで行われている文化交流の話を沢山揚げております。こちらからも色々と発信しなければなりませんね。 貴重な大使公邸でのDinnerのお話でした。