院長のひとりごと

知覧

鹿児島へゴルフに行って参りました。以前勤めていた病院のOB会で毎年地方の先生が順番で幹事となって宴会ゴルフです。 今年は鹿児島へ・・、鹿児出身の先生が二人おられ、一人はこの会の長の先生、もう一人は私と同じ医局出身の先生でお二人が幹事となって準備して頂きました。実は私にとって鹿児島は初めての地です。福岡・熊本・長崎・宮崎へは行ったことがあるのですがなかなか鹿児島へは足を伸ばす機会がありませんでした。

鹿児島と言えば桜島と指宿温泉でしょうが、もうひとつ知覧の特攻平和会館には是非行くようにと知人からアドバイスがありました。一度尋ねてみたいと思っておりましたのでこの機会にと思い、私は土曜早朝に東京を出発して一人知覧へ向かいました。 ルート検索ソフトを使い、行き方を調べると結構遠回り、時間が掛かります。そこで知覧特攻平和会館のアクセスから調べ直し、鹿児島空港から路線バス乗り継ぎで行くことに・・都会にいる時間の流れとは全く違った時間の流れ、バスの接続を待つ間、30分ほど周りには何もない国道のバス停で過ごすなど想像もしてみませんでした。「路線バスの旅」のようで途中乗り換え約二時間ほどで知覧特攻平和会館に到着です。

広い敷地に平和会館があり、戦争で使われた戦闘機が内外に展示されておりました。隣接するお寺に参拝し、記念館の中へ・・ 観光客の中にはアジア系の方々も大勢見学に来られており、ガイドの説明を熱心に聞いておられました。多くの若者たち・・殆ど15から16歳の少年達が特攻に出撃する前日に笑顔で写っている写真を見ると、いったいどういうことなのかと思ったり、出撃前日に家族宛に書いた手紙が沢山展示されており、その内容、殆どが達筆で家族への思いが強く感じられる文面が書かれており、胸が詰まる思いでありました。国のためにという表面的な言葉でなく、親や家族、愛する人への思いがしみじみと感じられる内容のものが殆どでした。やはり決して戦争はしてはいけないという強い思いを抱きました。戦争の評価や理由に善行等ということは決してないと思いました。

さて、昼も過ぎ知覧のもうひとつの観光名所、知覧武家屋敷に向かいました。島津藩は城を中心に近くに武家屋敷を集めるのではなく、少し離れたところに散在させて地域の統治をさせてそうです。鹿児島中心からも距離がありますが南国の武家屋敷の町並みは独特のものでありました。何故か猫がごろりと道の真ん中で横になっていたり、こちらはのんびりとした雰囲気が感じられるところでありました。夜の宴会に備えて軽く昼食を済ませ市内のホテルへと向かいました。

夜の宴会は天文館という繁華なところの鹿児島料理の店で、黒豚のしゃぶしゃぶを頂きました。見た目とは違い、脂身が多いかと思いましたが結構淡泊な味で、たらふく頂くことが出来ました。さらに元気な数名は鹿児島ラーメンの〆で夜はお終いとまりました。

翌日は楽しいゴルフのはずが朝から雨・・・結構な降りで「どうしたもんじゃろ・・?」と思っておりましたが折角だからと強行・・それでもスタート後1時間もすると雨が小止みになり、途中から雨も上がり蒸し暑いながらもゴルフも堪能できました。スコアはまずまずで優勝は出来ませんでしたが上位入賞・・何とか来年に向い課題克服で楽しい宴会とゴルフは終了となりました。 来年は長崎でゴルフ・・私が言い出したものなので幹事を仰せつかりました。来年の同窓宴会ゴルフも楽しみにしたいと思います。