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院長のひとりごと
サントリーホール
院長のひとりごと

サントリーホール

先日久し振りにサントリーホールへ行って参りました。徳永二男楽壇生活50周年記念演奏会です。徳永さんは最年少でNHK交響楽団のコンサートマスターに成るなど天才ヴァイオリニストとして名を馳せた人である。 随分とお若いときから知己を得て度々演奏会に伺わせてもらっております。初めは以前お話しした渋谷にあった「杉の子」という音楽家の集まる溜まり場でお会いしました。その頃は正に飛ぶ鳥を落とす勢いの頃であったと思います。とても精悍な天才肌を感じさせるスマートな印象でありました。そこでは私の職業上の恩人である先生方とも交流があり親しみを感じておりました。また、何と私の実家の近くの、学生時代に頻回に出かけていた、ジャズのかかる「ストーク」という店のオーナーの同級生であるとのことで、そちらで開かれたサロンコンサートを聴きに行ったこともあり、二重の関わりに驚いたものであった。 今回は楽壇生活50周年とのことでご活躍の長さにも驚きではありますが、私自身の年齢も少し意識してしまいました。 さて、サントリーホール前は会場30分前には大勢の人が広場に集まっておられ、その中には顔見知りがちらほらと、なかなか最近お目に掛かることの出来ない方々との挨拶も楽しいものでした。演奏はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲・ツィガーヌ・チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とオーソドックスな分かり易い演目でありましたがそれだからこそ演奏の善し悪しが如術に現れるものでした。二部からは皇后陛下もご臨席になり徳永さんの50周年に相応しいとても格調の高い雰囲気の中での演奏会となりました。 まだまだ熟練したヴァイオリンの響きを聴かせ続けて頂きたいと思います。