サグラダファミリア
サグラダファミリアに行って参りました。コロナ前の2020年に一度計画していたのですが、コロナ禍で直前中止となってしまいました。再度調整、6月下旬についに実現いたしました。前回の予定とは旅程変更となり、フィンランド経由ALBA AALTOの建築とバルセロナのANTONI GAUDIの建築をめぐる旅となりました。知人ご夫妻と4名での予定が急遽お嬢さん二人が加わり計6名の東トラブル(?)ツアーと相成りました。
フィンエアーで北極経由ヘルシンキ着、約12時間ほどで到着、市内のホテルは中央駅近くにあります。実は同行のお嬢様一人は今年の2月に息子さんと同じ行程で建築をめぐる旅をしてとても良かったのでゆっくり再訪したとのことで同行となりました。心強いガイド(?)となりました。
ヘルシンキはとても静かな街で、ある意味ヨーロッパでは田舎の印象でした。ガイドさんに従い、まずはOODI市立図書館であります。市民は色々なものが無料で使える各種施設があり、音楽スタジオや工作室、会議室などなどがあります。とてもモダンな大きな建物が古い街並みのはずれに聳えてます。北欧デザインというのでしょうか曲線の美しい建造物で中の空間も大きく広くゆったりとしています。充実した施設が無料で使えるのはとても素晴らしいと思いました。
そこから、日本語の達者なフィンランド人(京都で高校まで過ごしたことのある)のミーカさんの案内でマリメッコのアウトレットへ向かいました。目的は同行のお嬢さんが生地を買うためであります。
アウトレットに到着すると日本人観光客が大勢、家族連れも見られました。ここばかりはアジア系観光客はほとんど見られませんでした。ちょっとした小物や生地を購入し、社員食堂でランチとなりました。リーズナブルなお値段で美味しく頂くことができました。
翌日はAALTOの建築巡りとアトリエ訪問です。行きは地下鉄でアルバアアルト大学から始まりました。大学の校舎・講堂などを見て回りました。長い階段教室の机が間に通路がない長い机であったのが印象的でどうやって中の学生は出入りするのだろうと・・?
AALTOのアトリエは合理的な作りのキッチンやひとつ一つの部屋のセンスは私の好みでした。
さて、フィンランドといえばサウナです。事前に予約しておいたロウリュウという海岸沿いのサウナへ参りました。大きな施設で予約時間に行くと入り口で靴を脱ぎ更衣室で水着に着替えてサウナへ向かいます。プライベートサウナを含め三つのサウナがあります。一つは窓のない真っ暗なサウナで目が慣れてくると結構大勢の人がおり、温度が下がってくると水を掛けて温度を上げる人や、ヴィヒタと呼ばれる白樺の葉を束ねたものが置いてあり、それを持って背中を叩いたりする人が見えてきました。また別なサウナは前面がガラス張りでバルト海を見ながら楽しむ事ができるサウナで、こちらは小さなスペースで8人ほどで一杯になってしまう所でしたが入れ替わりにすぐに楽しむ事ができました。
熱くなった体をバルト海で冷やして、またサウナに入っての繰り返しで予約時間の2時間はあっという間に過ぎてしましました。
サウナから出た後はお決まりのビールで一杯です。レストランも軽く食事ができ、その日の早めの夕食となりました。
翌日は港町でもあるヘルシンキの港、マーケット、大聖堂などを見てまわりました。港には市場が出ており魚のフリットや新鮮な野菜が並んでおり軽い昼食を取りました。ヘルシンキ最終日はテンペリアウキオ教会(石の教会)やウスペンスキー大聖堂、シベリウス公園などを車で回りヘルシンキの名所巡りをしてヘルシンキの旅は終了となりました。
次はさていよいよサグラダファミリアのバルセロナへと向かいました。
ヘルシンキからは約3時間半ほどのフライトです。夜の8時くらいにバルセロナ国際空港に到着、その日はランブラス通りに面したホテルに到着し翌日は念願のサグラダファミリア見学です。
翌朝ホテルでガイドの女性と待ち合わせ、タクシーでまずはグエル公園(ガウディの設計した公園で世界遺産の一つ)へと向かいました。ここはグエル伯爵の計画する分譲住宅地として作られたもので、バルセロナの市街を見下ろせる高台に位置します。回廊となっている道に幾つかの住宅が建てられていますが、当初の計画通りには住宅が建たず、計画そのものは失敗だったそうです。住民が集える広場や、マーケットが開かれる場所が設けられていたりガウディ建築の特徴である色使いや独特の形の装飾があちらこちらに見る事ができました。そして今回の旅の目的であるサグラダファミリアへと向かいました。
まずは近くの公園からの遠景でサグラダファミリアの全景を見ます。近くに行くと大勢の観光客で溢れておりました。最近東京では少ない中国系アジア系の人が多く見られたのはもちろんです。東京でもガウディ展が開かれ、NHKでガウディの紹介の番組も放送されていたのでご存じの方も多くおられることと思います。
日本人の彫刻家の外尾悦郎氏が現在もその建設に携わっているのは有名な話でありましょう。東西南北の門がありそれぞれ特徴的な彫刻が施されており、生誕のファサードの三つの門、慈愛の門は外尾氏が完成させたなどの説明をガイドに案内してもらいながら中を見学もいたしました。圧巻は尖塔まで登ることのできるエレベーターで上まで行き、最近完成したマリアの塔も間近に見る事ができました。しかしながら帰りのエレベーターはなく、400段超の螺旋階段を歩いて降りることになります。下まで見降ろせるかなりスリリングな体験ではありました。
我々がバルセロナに入る数日前にオーバーツーリズムで住民のデモがあり、観光客が水鉄砲で水をかけられることがあったニュースを後で知りましたが、オーバーツーリズムで住民の生活にしようが出ているのはどこの国でも同じような事が起こっているのだなと思いました。このツアーの終わりは港近くのレストランで昼食をして終わりということで、港近くのレストランでパエリアを頂き終了となりました。しかしながらバルセロナ、スペインはバルが有名です。ちょっとしたツマミが食べられてビールやワインが飲めてという店が沢山あります。グルメの医師会の先生のご推薦をいただいた店も近くにあるではないですか、パエリヤをいただいた後にブラブラと歩いてエル・バソ・デ・オロというバルにも行ってしまいました。名物はソロミーヨ・コン・フォアというサーロインステーキにフォアグラのソースがのったものなのですが流石に食直後にはいただく事ができませんでした。しかしながら、スペインのバルの雰囲気は楽しむことができました。
翌日はバルセロナのお祭りの日(サン・ジョアン祭)であったのでメインストリートをブラブラとスペインのお祭りを楽しみました。しかしながら休業のところも多く、楽しみにしていたブケリア市場は行く事ができませんでした。
翌日はカタルーニャ音楽堂、グエル邸とガウデイゆかりの建物を見学し、最終日は友人に勧められたパエリアとフィデウアというショートパスタのパエリアが美味しいセッテポルテス(7Portes)という店に行き美味しいバルセロナを堪能して、今回の旅行の反省会となりました。
北欧のアルバ・アールトとスペインのガウディの両建築家の建築物を見て、時代は多少違いますが私には北欧建築の方が好みに合っていると思いました。
元気なうちに見ておきたいもの、行ってみたいところまだまだあります。
また次回の報告をお楽しみに・・