院長のひとりごと

ホーチミン

年明けにホーチミンに行って来ました。私の中学時代からの親友夫妻がホーチミンに駐在しております。彼は大成建設の国際事業部に長年勤務しており海外駐在が長く、アメリカも含め主にアジアを中心にベトナム・カンボジア・アラブ首長国連邦等々駐在歴があり、定年で一度退職したのですが、いわゆる土建屋は彼曰く3K仕事のようで若手のなり手が少ないとのことです。そこで退職した彼はまたまた声が掛かり、ホーチミン市の大成建設現地法人雇いでもう一仕事となったようです。そろそろ帰国かと思いきや居心地がよいのかもう少しいるようですが季節のよいこの時期にホーチミンへと向かいました。家内と娘は10年ほど前に駐在していたときにも一度お世話になっておりましたが私は初めてのベトナム訪問、楽しみにしておりました。有効に時間を使おうと、夜羽田発、早朝到着の便を選び早朝にホーチミン到着、事前のアドバイスに従い、タクシーも二社ほど案内してもらい、それ以外のタクシーには乗らない、身の回りの物はきちんとファスナーを閉めて体の近くに持つようにと、海外旅行の良くあるアドバイスを受けてハラハラ・どきどきで空港の外へと向かいました。運良く、友人が会社の車の手配が出来たとのことで出勤前に我々をピックアップしてホテルまで送ってくれ、朝食の店のアドバイスまで頂く事が出来ました。

車から見る光景は東南アジアの町の風景そのもので、バイクが沢山走っており、車のクラクションがけたたましくなることしばしば、次第に耳も体もなれてくる物ですねホテルに着く頃には余り気にならなくなりました。チェックインには早いのでホテルから朝食へ向い軽く朝食後、奥様とホテルで合流しまずは、家内の洋服のオーダーにと向かいました。ベトナムでは数日で服やシャツなどがオーダーできると言うことで、先ずは洋服店へ・・、女性の着る物選びは時間と忍耐が必要ですね。何とか二つほど洋服をオーダーして3人でランチへむかいました。お奨めのベトナム料理のランチを軽く頂きその夜の待ち合わせをしてホテルで一休みとなりました。 町中はカオス状態で、走り回るバイクは信号無視、逆走有り、歩道への乗りあげ有りで混沌としておりました。信号も上手に渡らないとバイクと衝突ですが、友人曰く途中で止まってはいけないそうです。歩みを止めるとバイクが方向を迷ってしまい却ってぶつかることがあり、目でバイクを睨みながらゆっくりと止まらずに道を渡りきることが重要だそうです。その通りにしてみました・・無事横断 市内の有名なところをちょっとぶらぶら、先ずは統一会堂へと向かいました。

統一会堂を見物となった。統一会堂は南ベトナム最後の砦でありグエンカオキ将軍が米軍のヘリコプターでアメリカ軍に助けられ亡命した処であり、当時の地下の作戦室や豪華な居室等々が残されている。 ヘリコプター・戦闘機・戦車などもてんじされておりベトナム戦争当時の混乱が生々しく思い出される処であった。 夕食はまずはモダンなベトナム料理店へ案内頂きました。 HuogLai というとろで周囲は外国人のグループが多く見受けられたように思う。ベトナム料理は味があっさりとしていて食べ易く野菜が沢山食べられることが出来 とても健康的である。

さて翌日も市内の観光と買い物、小さな町であり歩いて何処にでも行くことが出来るのだが一寸治安が不安なのと、危険なところに迷い込んでしまうのも心配なので大通りを目指してコロニアル風建築のオペラハウスもフランス統治時代を思い起こされる素敵な風景であった。

ホーチミンには私が自由が丘のフランス語学校でフランス語を教わったことのあるStephaneという先生が現在はホーチミンでフランス語教師として働いているとの情報を得ていたので早速に連絡を取って会うことにした。15年ぶり以上かも知れない。我々が投宿しているMajestic Sigonというホテルの屋上のバーで待ち合わせた。久し振りのStephaneとは英語・フランス語・時々日本語まじりで再会をたのしんだ。日本にいた当時のパートナーとは別れ現在は国のフランス語教師の資格で海外、主にアジアでのフランス教師の仕事を続け時々パリに戻るという生活をしているとのことであった。日本での再会を約束して楽しい一時を過ごすことが出来た。

さて夕食は今度はフエ料理であるフエはベトナム中部の宮廷のあったところで岩場宮廷料理ということになるのでしょう。大きなタニシなど珍しい物が頂けた。やはり味は優しく決して香辛料のきつい物ではなくとても優しい味であった。

タニシ料理です 翌日昼はベトナム料理に挑戦、朝市場に行って買い物をしてそれで調理をして頂くというアクティビティーである。朝の買い出しはベンタイン市場という中心の市場である。入り口で待ち合わせガイドと一緒に食材の買い出し、珍しい物が沢山見ることが出来た。豚の内臓が区分けされておりまさに解剖実習そのもののような食材の展示がしているところもあった・・・・ 店は初日に行ったベトナム料理店の2階がクッキングスクールになっている。14人ほどの生徒、我々がテーブルにセッティングされた調理器具と材料で英語の説明ではあるが聞きながら料理が一つ一つ出来上がりその都度食していき3品ほど作って食べる事になる。ワイン飲みながら・・大満足

さて、駐在員はその様な生活をしているのでしょう・・興味ありますよね・・ということで友人宅へお邪魔することになった。市内から少し離れた処にあり高層のマンションに、プールやテニスコートなどがあるような処であった。しかしながらベトナムの交通事情等々そこに到着するまでは悪路の一般道があり混沌とした交通渋滞などもあり住居内とは別世界である。 昔話に花が咲き、中学高校時代に友人のことや親の介護(我々の年の話題の中心の一つ・・・ですね)などなど楽しい時間を過ごすことが出来た。

ホーチミンからの帰国便は夜遅く、それまでもう少し時間があるので川沿いの素敵なテラスへ案内して頂いた。とてもモダンなレストランでありお茶が頂ける。 町中の喧噪とは別世界であり、おしゃれな若者や外国人が優雅にアルコールを頂いていた。 さて、数日のホーチミンの旅ではあったが海外駐在の友人との再会や混沌とした東南アジアの町の観光と2020年早々楽しい一時を過ごすことが出来た。