院長のひとりごと

Polyculture

フランス語関係のつづき・・・・毎月第3金曜の夜、Polycultureという会が飯倉のフレンチレストランで開催されている。そこに行き始めてからほぼ1年ほどになる。通算10回も行っただろうか。会の趣旨は「異文化コミュニケーション」、INSEADというパリにあるビジネススクールの卒業生数人が始めたその会は、月に一度スピーカーを招き、フランス料理を食べながらお話を聞いて色々な人と交流を図る。楽しいテーマもあれば重いもの、難解なものもある。基本的にはフランス語を交えてということなのだが、私のフランス語、いつまで経ってもパラパラ程度、よく分からないことが多い・・。が楽しいことは確かである。先日はMonsieur Pierre Jillesであった。ピエール・ジル氏は暁星学園のフランス語の先生であり、書家でもあり、歌手でもある多才な人だ。日本に23年間も住んでおられ、学生にフランス語を教えている教育者でもある。氏の話の中で、書との出会いの話があった。10年ほど前に高名な書家と出会い、NHKの番組に出演したのがきっかけで書と出会ったとのことでった。氏のの書は面白いものであった。楷書・行書というのではなく、自身「楽書き」と唱し、筆を使って平易な日本語を氏のイメージで書くのである。外国人的な発想であるが実に楽しいものであった。この字(勝手にパンフレットにあったものをアップしましたが・・)も「いつも」と書いてある。いつもたのしく、いつも愛があり・・・。コメントもなかなかであった。筆と墨でこんな事もできるのかと目から鱗であった。私も以前「書」を習っていたが、墨のにおいと筆を持つと、心が洗われる気がしたのを思い出した。ボールペンや鉛筆、ましてやワープロなど心が洗われることはない。唯の字を書く道具である。なんだか話が変な方向に行ってしまって長々となりそうなので元に戻そう。Plycultureはこのように色々な分野で活躍している、色々な人の話を聞く事ができる会なのである。私のような仕事をしていると色々な人の話を聞く機会などなかなかできるものではない。Polycultureに集まるメンバーは電通・Sony・テレビ朝日・ゴールドマンサックスの社員の方々・大学院生など様々な分野で活躍されている方が大勢いて面白い。これからも時々顔を出して楽しい話を聞きに行こうと思う。因みに今月はイタリアワインのソムリエの方のお話でテイスティングもある。これも楽しみだ。