院長のひとりごと

散歩

朝の散歩をこの2~3年続けている。ある時、万歩計を購入し、一日の歩数をはかってみたところ、狭いクリニックで一日歩いても3千~4千歩ほどしか歩いていない事に気が付いた。以前勤めていた病院では移動に階段の上り下りがあったり、移動距離もあり軽く1万歩は超えていた。これはまずいと思い朝6時過ぎに家を出て30分ほど歩くことにした。3年ほど前、近くへの転居の計画もあったので、朝散歩の途中で空き地や売り家などを探しながら歩き始めた。私は犬を飼っていないのでただ歩くだけである。寒い、暗い朝、きょろきょろと家を実ながら歩いているおじさんを想像すると実に怪しい感じがする。が、そのお陰で現在の家を見つけることができた。以前住んでいた家から歩いて15分ほど、通勤路線は田園都市線から東横線に変わったが、実家からも15分ほどで便利である。家を見ていると実に面白い、モダンな家、塀の高い要塞のような家、昔ながらの日本家屋や、建売の同じような形をした家並み、それぞれに住んでいる方の個性が伺える。玄関や門扉に花が飾られている家は、住んでいる方の暖かみを感じるし、要塞のような高い塀に囲まれ中が伺い知ることのできないような家は冷たい感じがする。それに表札一つをとってもいろいろな個性が見られて面白い。また、数ヶ月前に以前スキーで痛めた左肩が痛くなり、整形外科の先生に相談したところ、左肩の筋力をつけるようアドバイスを受け、最近はダンベルを持って歩いている。その成果もあり、左肩の痛みは軽減した。時にはNHKのフランス語のCDを聞きながら歩くこともある。しかしなかなか上達はしない。キョロキョロと気が散るのである。この数ヶ月はiPodに入れた音楽を聴きながら歩いている。シャッフル機能を使うとアトランダムに曲が選曲され流れてくる。オペラの次にポップス、ロックであったり、ジャズの次にサザンであったりと、こんな曲も入っていたのかと思うこともある。時にオペラのアリアで心洗われ、夏はサザンの曲で切なくなり、秋はバイオリンの音でほろりとしたりする。また、この数日は冬季五輪でパヴァロッティが歌ったトゥーランドットの「寝てはならぬ」である。(単純なのでスケートの荒川静香の演技を見てジンとくるものがあったのだ・・)というように朝の散歩の時間はとても楽しみながら歩いている。みなさん健康のためにも是非朝の散歩を如何でしょうか?