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院長のひとりごと
アンドレの翼
院長のひとりごと

アンドレの翼

フランス語の朗読会なるものに出かけてきました。中軽井沢図書館の館長でもある青木裕子さんとフランス人女優ヴァンダ・ベヌさんの朗読会である。一寸興味を覚えたので日仏会館での会に出かけてみた。 テーマはというと1930年ごろパリー東京間の懸賞飛行のお話しで、そのことを知るきっかけとなった青木さんの名古屋での生活のお話しから始まる。青木さんがNHKのアナウンサーとして名古屋転勤中に出会ったフランス人の女性がお話しの始まり、そこからフランスの地方都市ボークールへと飛び、その地出身の冒険飛行家アンドレ・シャピーへとつながる。時代はサンテグジュペリが飛行機で砂漠に遭難し、「星の王子さま」の物語が出来た頃で、盛んに遠方の都市への冒険・懸賞飛行が行われていた。アンドレはパリー東京間の懸賞飛行に出場した。参加飛行機は4組で単独飛行はアンドレだけであった。1936年11月16日11時46分パリのブールジェから、制限時間100時間以内の冒険飛行に飛び立ち順調に飛行を続け九州に飛来、佐賀県背振山で墜落、重症を負いながらも村人達の手で救助され一命を取り留め、九州大学病院での手当を受け快復し、帰国前には純国産航空機第1号の朝日新聞「神風」のロンドンへ向けての飛行へのアドバイスをしたりといろいろなことにつながっていくお話しでした。とてもきれいなフランス語と青木さんのかたりもとてもすばらしくフランス語は20%程しか理解できませんでしたがとても興味深いお話しでした。多分まだ紀尾井ホールでの朗読会があるかと思います。是非聞かれてみると良いでしょう。