大人の休日
宣伝ではありませんがJR東日本に「大人の休日クラブ」というものがある。 吉永小百合さんがコマーシャルに出て来るアレである・・。年に3回ほど一定の期間¥17、000でJR東日本の路線が乗り放題になる。時々これを利用して「乗り鉄」にでかける。今回は五能線である。青森から日本海側を走り、途中白神山地近くを通って秋田へ向かう線である。単線でありもちろんディーゼル車両です。 まずは土曜の午後仕事を終えて東京駅へ・・
はやぶさ21号・こまち と盛岡までご一緒します・・・・ 「はやぶさ21号」E5系の新幹線で青森へ、これはグランクラスのある車両なので一寸贅沢をして追加料金を支払ってグランクラスに乗車する。座席はゆったり2列、1列の3列でリクライニングは気持ちよく、航空機のビジネスクラス並である。先頭車両で18名ほどの座席数、ゆったりでスリッパなどのアメニティーもある。アテンダントがつき弁当・飲み物無料でメニューも和食・洋食と選択できる。和食とビールで軽く昼食、約2時間半の旅なので昼食後もワインを頂き読書しながらうとうとしていたら16:43新青森へ到着。
ゆったりとした座席 ビジネスクラスの乗り心地でした
まずはビールと和食を頂きました 久し振りの青森である。学会で数年前に来て以来の青森でしたがその時は新幹線も盛岡までで行きは飛行機、帰りは盛岡経由で新幹線でありました。青森駅は青函連絡船が無くなり、北の果てのターミナルの景色は以前とは様変わりしていました。
今は運行していない青函連絡船
ホテルに入り町へ出て食事。しかしながらめぼしいところはどこも満席、辛うじて日本酒で一杯やりながら秋の味覚を少し頂きました。 翌朝朝8:02発の五能線リゾートしらかみに乗るべく早朝駅へ向かう。軽く駅そばで朝食、待合で隣に座ったお年寄りに話掛けられた。御嶽山の噴火のことやらなにやらと「青森のしとだんべ?」と問われましたが・・・。「東京から来ました」と答えて、さてどうして地元の人に間違えられたのかなと一寸困惑・・、でも列車を待つ間しばしのおしゃべり、楽しい時間ではありました。 リゾートしらかみは3編成あり私の乗る列車は「橅」という緑色の編成、個室と通常の座席と、イベントスペース、展望部分などがあり、最近のリゾート編成、イベント列車のおきまりの作りでありました。
「橅」という緑色の編成列車 低く重いディーゼル音がとても心地よく響きました
個室様使用の座席、残念ながら窓際ではありませんでしたがテーブルがありゆったりした座席で4人向かい合わせでありました
残念ながら個室ではありましたが窓側は一杯で通路側、それでも窓は大きく十分景色が楽しめるつくりでした。 弘前から五所川原までは内陸を走り、リンゴ畑を見ながら岩木山が見られる景色が続きます。丁度リンゴのシーズン、たわわに実ったリンゴ畑の中を進みます。
リンゴ畑の中岩木山をバックに「橅」は海へと向かいます 五所川原を過ぎ鰺ヶ沢辺りから海の景色が見られます。右手に日本海が見え始め、始めのうちは海岸と列車の間に民家や道路がありますが、進むうちに線路は海岸ぎりぎりに走るところも出て来ます。当日は四国・近畿方面は台風の影響で天気は荒れていたようですが青森は晴天で日本海も穏やかでとても気分のよい乗り鉄日和ではありました。 ディーゼル列車独特の発車時の低重音のエンジン音とゆっくりした走り出し、久し振りの懐かしいディーゼル列車の乗り心地でした。その昔、東北本線の特急列車「はつかり」もディーゼル列車で、上野駅でもディーゼル列車が見られたものだが・・。
昔、津軽の殿様が畳千畳を敷いて宴会をしたことから名付けられたとか・・
途中すれ違った「くまげら」編成 さて、日本海側をゆっくりと走り、流石観光列車なので、途中、眺めの良いところでは徐行運転をしたり、千畳敷駅では約15分の停車、乗客は列車を降りて千畳敷の散歩まで出来るというサービスもあり、五能線の旅を十分に満喫出来るようなタイムテーブルで運行されていた。青森から秋田まで直行すると約5時間半の行程ではありますが、やはり一寸寄り道もしたいと思い、ウェスパ椿山駅で下車、近くの不老不死温泉に寄ってみる事にした。
撮影禁止なので遠目から露天風呂波打ち際です・・・日本海に向かって万歳している人が見えますか・・?
ウェスパ椿山に展示してあったSL 昔はこれが走っていたのでしょう ウェスパ椿山は一寸した観光宿泊施設がありそこだけでも十分に楽しめるところではあるのですが、無料送迎バスで約5分の不老不死温泉に向かった。ここは日本海に面した海岸に露天風呂があり、夕日を眺めながら入れる温泉で、よく撮影などに使われるとか・・・早速海を眺めながら温泉を堪能致しました。タイミング良かったのか男風呂(混浴)と女性風呂にわかれているのですが、入浴客は私を入れて3人ほどしかおらず、海を眺めながらのんびりとすることが出来ました。昼食とビールでゆっくりしてから再度五能線に乗り秋田へと向かう・・。今度は普通列車で各駅停車です。車窓は午後の日差しとなり次第に日差しが優しくなってきて、午前中の日本海とは少し違い、穏やかな景色に変わってきました。
普通列車 のんびりした光景ですね・・
「つがる」・・ 最近の列車はカラフルですね 東能代駅で特急「つがる6号」に乗り換え秋田へと向かいました。秋田へは約50分ほどではありましたが乗客は多くほぼ満席状態でした。 さて、そろそろ乗り鉄も終わりに近づいて参りました。秋田からは「こまち」に乗って東京へ・・。秋田からは約4時間ほど、これも少し贅沢してグリーン車に乗って帰ることに致しました。秋田駅では新幹線ホームと普通列車のホームが同じ・・ もちろん新幹線側は標準軌のレール幅ではありますが、新幹線車両と特急列車の車両が縦に並んでいるのは一寸珍しい景色ではありました。秋田。盛岡間は車両は新幹線車両の「こまち」E6系ですが単線運転で時々駅で下りの「こまち」とすれ違いがあります。山形新幹線同様のミニ新幹線路線ならではの光景でした。
「つがる」の到着ホームと同じホームでした
「こまち」のグリーン車 一寸木目調 東京駅には20:32着、一泊二日の「大人の休日」でした。 年に3度ほど乗り放題の期間がありまた是非利用して何処かに行こうかと思っております。贅沢せずにグリーン車など使わなければとても安く列車の旅ができます。来年は北陸新幹線も開通するようですし、金沢方面に行くのも良いかもしれませんね・・。皆様にも是非一度いかがでしょう。