院長のひとりごと

津軽三味線

弘前に行ってきた。日本大腸肛門病学会が青森県弘前市で開催され、当然(?)の事ながら私は出席した。弘前では79年91年96年(青森)そして2006年と4回開かれたが、私は青森の一回を含め3回出席している。弘前・青森のイメージは「りんご」・「津軽三味線」であろうか?他にも「原発」であるとか「三内丸山古墳」とか色々あるとは思うのだが・・・・。単純な私としてはすぐに出てくる事はそのくらいであった。さて、今回私は評議委員会の出席と学会の参加のみで発表もなくのんびりと出かけた。木曜午後から外来を休診として空路青森空港経由で弘前入りした。青森空港からバスで一時間ほど弘前市内に入った。到着した時間が午後まだ早い明るい時間であったので車窓からの景色は前回の印象よりは明るい感じがした。市内までは穂をたれた稲が一面黄色を呈し拡がって実にゆったりとした景色であった。 ホテルに到着後、散歩がてらぶらぶらと評議委員会の開かれるホテルに移動、時期的には寒いくらいかなと思っていたが日差しが強く、軽く汗をかくほどであった。全国から顔なじみの先生方が来られており、久し振りの挨拶を交わし、委員会も無事終了、懇親会もそこそこに抜けだし、数人の先生方と弘前の町に繰り出した。(実は前回来たときに行った「仁平」という寿司屋で、正確には住宅街の真ん中で知る人ぞ知ると言う所なのだが・・・・。)すしと日本酒で大いに盛り上がり、最後は年齢も考えず夜中のラーメンまで行ってしまった。 翌日学会の初日には二日酔い状態で出席(いつもと同じかな・・と反省)午前中は乗り切った。二日酔いの時のりんごジュースは格別においしかった。さすがに午後は何とかしなくてはと思い、一人でふらりと温泉を探して日帰り温泉へと出かけた。事前の調査はバッチリと・・。入浴料も大人500円とリーズナブルであった。さて、タクシーでりんご畑の中を岩木山方面へと向かい、広いりんご畑の中にはたしてその温泉はあったのだが、なんとタクシー料金2800円、帰りもとてもタクシーなどいないところ、運転手さんにお迎えを頼んで、結局の所往復の交通費5600円となり、事前調査の500円は全く意味のない物となった・・・。しかし、お風呂は素晴らしく、露天風呂も一人独占状態、裸で目の前の岩木山をみながらお昼寝状態でした。さて、これで晩の宴会の準備はバッチリという事になった・・・!!? イブニングセミナーもそこそこに、最初の宴会場へ向かった。津軽三味線である。最初の店はステージがあるような「山唄」という大きな店で40人ほどの先生方が集まっても久し振りの会合である。津軽三味線は激しいリズムとテンポで、その練習は大変なものらしく、バチをを持つ手に血がにじむほどだそうだ。全国大会(津軽三味線ではあるが全国なのだ)があり、優勝することは大変なことらしい。優勝者のところで修行しながら店を手伝っている若い人の演奏もなかなかであった。十分にお酒と津軽三味線を堪能した後、私はまた別な宴会へと向かった。津軽三味線である。「杏」という小さないろりのある店ではあったが、そこも学会の先生方のグループで一杯で、二回目のステージにあわせて待ち合わせていた先生方とお目にかかった。そこでの演奏は実に間近で聞く事が出来、山形、沖縄からの観光客とも一緒になった。やはり全国大会優勝者の男性奏者と女性二人という組み合わせで、間近で聞く演奏はとても心に響く物であった。 学会最終日は二日酔いではなく口演を聴き(少し眠かったが・・)、帰りに仕事場と自宅への土産のりんごとりんごジュースを手配し、帰路の道についた。 次回、弘前の学会はいつ開かれるか分からないが、弘前の印象は「りんご」と「津軽三味線」である